国語を教えるとは
非常に難解な評論でした。教員が何度も文章を読み込み、文章全体の構成、筆者の主張の中身、各段落で述べられていること、筆者の主張の組立てを理解するための接続詞や重要語句、指示語が示すものは何かなどを十分掌握しておく必要性を改めて感じました。
指導・助言には、わざわざ大阪府立大学の国語指導の権威でいらっしゃる先生にお越し頂きました。教科国語の指導目的は、日本語の読み・書き・聞き取り・発話の力を向上させることにあります。最近では、従来の正しい主張の評論より、やや主張に無理があったり、論拠が不十分であったりするような評論が入試に出る傾向があるとのことでした。評論の内容を教員が解説する展開ではなく、生徒と一緒に評論を読み解きながら、その評論のおかしいところや説明不足な箇所を指摘しあい、読解に必要な力を意識させていくような授業展開が必要ではないかとの助言を頂きました。長時間に渡り、多くの国語科教員が研究協議に参加させて頂き、入試対策や教科指導法についてご指導頂きました。今度の授業改善に役立ててまいります。ありがとうございました。